外壁塗装の工事期間は何日?工程ごとの日数と延びる原因を解説

外壁塗装を検討していると、「工事は何日くらいかかるのだろう」「その間も普段どおり生活できるのだろうか」と気になる方は少なくありません。足場が設置される期間や、洗濯物を外に干せない日数が分からないと、仕事や家族の予定も立てにくくなります。

一般的な戸建て住宅の外壁塗装は、7~14日程度が目安です。ただし、建物の大きさや劣化状態、天候、施工範囲によって工事期間は前後します。また、洗浄後や塗装工程の間には乾燥時間が必要なため、毎日作業が進むとは限りません。

この記事では、外壁塗装にかかる期間の目安をはじめ、工程ごとの日数や工事が延びる原因、短すぎる工期を提示された場合の確認点について解説します。

外壁塗装の工事期間はどのくらい?

一般的な戸建て住宅の外壁塗装は、7~14日程度が目安です。ただし、建物の大きさや劣化状態、天候、休工日などによって前後します。工期の日数だけで判断せず、どの作業をいつ行うのか工程表で確認しましょう。

一般的な戸建ては7~14日程度が目安

一般的な戸建て住宅の外壁塗装は、足場の設置から解体まで7~14日程度かかることが多いです。足場の設置、高圧洗浄、下地補修、養生、塗装、点検などの工程を順番に進めます。

ただし、すべての住宅が同じ期間で終わるわけではありません。建物が大きい場合や、外壁に凹凸や窓が多い場合は、足場の設置や養生、塗装に時間がかかります。

ひび割れや塗膜の剥がれ、シーリングの劣化が多ければ、下地補修の日数も必要です。雨どいや軒天、破風などの付帯部を広く塗装する場合も、工期が延びる可能性があります。

提示された日数だけを見るのではなく、工事内容に合った期間が確保されているか確認することが大切です。

実働日と工事期間は異なる

外壁塗装の工事期間中、毎日塗装作業が行われるわけではありません。高圧洗浄の後は外壁を十分に乾燥させる必要があり、下塗り・中塗り・上塗りの間にも塗料ごとに定められた乾燥時間を確保します。

また、土日や祝日を休工日にしている業者もあります。雨や強風などで作業できない日が発生した場合も、着工から完成までの期間には含まれます。

そのため、職人が実際に作業する日数より、足場が設置されている期間の方が長くなることがあります。予定を立てるときは、実働日数だけでなく、足場の設置から解体までの全体期間を確認しましょう。

屋根塗装も行うと工期が延びる場合がある

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合は、外壁だけを施工するときより作業量が増えるため、工期が延びることがあります。

足場や高圧洗浄を共用できる場合は、別々に施工するより工程をまとめやすくなります。ただし、外壁と屋根の作業をどの程度並行できるかは、職人の人数や建物の形状、天候によって異なります。

屋根にひび割れや錆、屋根材の欠けなどが見つかれば、塗装前の補修にも時間が必要です。外壁と屋根を同時に施工する場合は、外壁のみの工期と比べて何日程度増える予定なのか、工程表で確認してください。

足場や工事回数をまとめるメリットと判断基準については、関連記事「外壁塗装と屋根塗装は同時にするべき?メリットと判断ポイントを解説」でも紹介しています。

外壁塗装の工程ごとにかかる日数

外壁塗装は、足場の設置から高圧洗浄、下地補修、塗装、完了確認まで複数の工程で進みます。日数の目安は以下のとおりです。

工程日数の目安
足場の設置半日~1日程度
高圧洗浄半日~1日程度
洗浄後の乾燥1日程度
下地補修・シーリング1~数日程度
養生半日~1日程度
下塗り1日程度
中塗り1日程度
上塗り1日程度
点検・手直し半日~1日程度
足場の解体半日~1日程度

足場の設置・高圧洗浄

外壁塗装では、最初に建物の周囲へ足場を設置します。一般的な戸建て住宅であれば、半日から1日程度が目安です。塗料や洗浄水が周囲へ飛散しないよう、足場には飛散防止ネットも取り付けます。

足場の設置後は、高圧洗浄で外壁に付着した汚れや苔、古い塗膜などを落とします。洗浄にかかる時間は、半日から1日程度が一般的です。

洗浄後は、外壁に残った水分を十分に乾燥させなければなりません。乾燥が不十分なまま塗装すると、塗膜の膨れや剥がれにつながる可能性があります。

足場の組立や高圧洗浄では大きな音が出やすいため、日程を事前に確認しておくと、在宅勤務や外出の予定を調整しやすくなります。

下地補修・シーリング・養生

高圧洗浄と乾燥が終わったら、外壁のひび割れや塗膜の剥がれ、欠損部分などを補修します。外壁材の継ぎ目や窓まわりに使われているシーリングも確認し、必要に応じて打ち替えや増し打ちを行います。

下地補修にかかる日数は、劣化の範囲によって異なります。小さな補修であれば短期間で済みますが、ひび割れやシーリングの劣化が広範囲にある場合は、数日かかることもあります。

補修後は、塗料が付着してはいけない窓や玄関、室外機、植木などをビニールシートやテープで覆う養生を行います。養生には半日から1日程度かかることが一般的です。

養生中は窓を開けにくくなる場合があります。換気やエアコンの使用について、事前に業者へ確認しておきましょう。

下塗り・中塗り・上塗り

外壁塗装は、一般的に下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りで仕上げます。下塗りは、外壁材と仕上げ塗料を密着させるための工程です。中塗りと上塗りでは、塗膜の厚みを確保し、色や耐久性を整えます。

各工程には、それぞれ1日程度かかることが多く、別の日に行うのが一般的です。塗料には製品ごとに乾燥時間が定められているため、前の塗膜が十分に乾いてから次の工程へ進みます。

乾燥時間は、気温や湿度、風通しなどによっても変わります。雨天や湿度の高い日は、予定より時間がかかることもあるでしょう。

工期を短くするために乾燥時間を削ると、塗膜の膨れや剥がれ、色むらなどにつながる可能性があります。工程表では、3回の塗装がどのような日程で組まれているか確認してください。

点検・手直し・足場の解体

塗装が終わったら、塗り残しや色むら、塗料の飛散などがないか点検します。不具合が見つかった場合は、足場を解体する前に手直しを行います。

業者による点検だけでなく、施主が仕上がりを確認する機会を設ける場合もあります。気になる箇所があれば、足場が残っているうちに相談しましょう。

点検と手直しには、半日から1日程度かかることが一般的です。その後、足場と飛散防止ネットを解体します。足場の解体も、半日から1日程度が目安です。

最後に、建物の周囲が清掃されているか確認します。工事写真や使用した塗料、保証書なども受け取り、今後のメンテナンスに備えて保管しておきましょう。

外壁塗装の工事期間が延びる原因と確認点

外壁塗装の工期が伸びる原因

工期が変わる可能性と、生活への影響を事前に確認しておきましょう。

雨や強風で作業できない

雨が降っている日は、外壁が濡れて塗料が密着しにくくなるため、塗装作業を中止することがあります。強風時も、足場上での安全確保や塗料の飛散を考え、作業を控える場合があります。

また、雨が止んでも、外壁に水分が残っていればすぐに塗装できるとは限りません。翌日まで乾燥を待つことで、工期が延びるケースもあります。

予定を優先して無理に塗装するより、施工条件が整うまで延期した方がよい場合もあります。雨天時に作業を行うかどうか、日程変更をどのように連絡してもらえるか、契約前に確認しておきましょう。

下地補修に時間がかかる

外壁のひび割れや塗膜の剥がれが多い場合は、塗装前の補修に時間がかかります。シーリングの劣化範囲が広く、打ち替えや増し打ちを行う箇所が多い場合も、予定より日数が増えることがあります。

地上から確認できなかった劣化が、足場の設置後に見つかるケースもあります。その場合は、当初の見積もりに含まれていない補修が必要になるかもしれません。

追加工事を提案されたときは、補修が必要な箇所の写真や理由、費用、工期への影響を説明してもらいましょう。工期を短くするために必要な補修を省くと、塗膜の早期剥離などにつながる可能性があります。

建物の大きさや施工範囲が広い

建物が大きいほど塗装面積が増えるため、養生や塗装に必要な日数も長くなります。外壁に凹凸や窓、出窓、ベランダなどが多い住宅では、細かい部分の養生や塗り分けにも時間がかかります。

また、外壁だけでなく、雨どい、軒天、破風などの付帯部を広く塗装する場合も工期が延びやすくなります。屋根塗装やベランダ防水を追加すれば、さらに作業工程が増えます。

見積書と工程表を見比べ、どの施工箇所が工期に含まれているのか確認しましょう。見積もり内容が異なる業者同士を、日数だけで比較しないことも大切です。

短すぎる工期では工程表を確認する

提示された工期が短いからといって、直ちに手抜き工事とは限りません。職人の人数が多い場合や、建物が小さく補修箇所も少ない場合は、比較的短期間で進むことがあります。

ただし、下地補修や洗浄後の乾燥、塗装工程の間に必要な時間が確保されているかは確認が必要です。工程表では、下塗り・中塗り・上塗りがどのような日程で組まれているか見ておきましょう。

点検や手直し、施主による完了確認の日程が含まれているかも確認してください。工期の長さだけではなく、必要な工程が省かれていないかを見ることが重要です。

工事中の生活への影響も確認する

外壁塗装中は、工程によって生活に影響が出ることがあります。養生や塗装を行う期間は窓を開けにくくなり、洗濯物も屋外へ干せない場合があります。

エアコンや換気扇については、室外機や換気口の養生方法によって使用できるかどうかが変わります。工事前に業者へ確認し、必要に応じて使用できる状態で養生してもらいましょう。

足場の組立・解体や高圧洗浄の日は、特に騒音が出やすくなります。在宅勤務や来客、外出の予定がある場合は、工程表を見ながら日程を調整すると安心です。

まとめ|工程表を確認して外壁塗装の予定を立てよう

一般的な戸建て住宅の外壁塗装は、7~14日程度が目安です。ただし、実際の工事期間は、建物の大きさや劣化状態、施工範囲、天候などによって変わります。

外壁塗装では、高圧洗浄後や各塗装工程の間に十分な乾燥時間が必要です。雨天や補修によって日程が延びる場合もありますが、品質を保つために必要な延期であることも少なくありません。

一方、極端に短い工期を提示された場合は、下地補修や乾燥、3回塗り、完了点検などに必要な日数が確保されているか確認しましょう。契約前に工程表を見せてもらい、窓の開閉や洗濯物、騒音など、工事中の生活への影響も確認したうえで予定を立てることが大切です。